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数学教育学会2025年度春季年会大学院生等発表会で学生優秀発表論文賞を受賞!

福井大学?奈良女子大学?岐阜聖徳学園大学連合教職開発研究科 教職開発専攻2年

笈田 崚汰さん

高等学校の数学では、二次関数、三角関数、指数関数、対数関数などさまざまな種類の関数を学習します。これらは、xが決まればyが決まるため、1変数関数と呼ばれます。関数はこの他にもx、yが決まればzが決まるといった2変数関数も存在します。例えば、長方形の面積は、縦(x)と横(y)の長さが決まれば、面積(z)が決まるので2変数関数の関係と捉えることができます。
現在の関数領域の学習では、多変数関数はほとんど取り扱われることがないのですが、先行研究では多変数関数を取り扱うことで関数関係の理解がより深まるといった指摘がなされています。そこで私は、高校生を対象にした教育実践を通して、2変数関数の学習意義を検証しました。研究の結果、2変数関数を取り扱うことで変数固定の見方やグラフの概形を捉える力を得られることが明らかとなりました。こうした実証的な研究が評価され、数学教育学会2025年度春季年会大学院生等発表会において馬場奨励賞(学生優秀発表論文賞)を受賞しました。このような素晴らしい賞を頂けたことを励みに、さらに精進してまいります。最後に、これまで丁寧かつ熱心にご指導してくださいました先生方、研究に協力して下さった生徒の皆様、日頃から支えてくれた友人たちに心より感謝申し上げます。

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